会 長 挨 拶

第33代会長 宇治 公隆(首都大学東京大学院教授)

 公益社団法人プレストレストコンクリート工学会は、1958年にプレストレストコンクリート技術協会として設立されて
以来、プレストレストコンクリート(PC)をはじめとしたコンクリート構造に関する学術・技術の進歩、会員の資質向上、
ならびに国際的な情報交流を図り、わが国の社会インフラ整備を通して、国土の安全、生活環境の向上、経済発展に
貢献してきました。

 現在、橋梁をはじめ、建築物、港湾構造物、上下水道施設など、様々なPC構造物が設計・施工され、供用されて
います。本工学会は、土木・建築分野の技術者がPCについての正しい知識を習得し、業務を適切に遂行できるよう、
会誌や新たな書籍類の発行、資格制度の運営、技術講習会・シンポジウムの開催など、精力的な活動を行っています。
本工学会が認定する「プレストレストコンクリート技士」および「コンクリート構造診断士」の資格は、国土交通省制定の
「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」として、前者は橋梁(コンクリート橋)の点検業
務に、後者は橋梁(コンクリート橋)ならびにトンネルの点検業務および診断業務に登録され、社会インフラの安全性・
耐久性確保への貢献がますます期待されています。

 わが国では、近年、社会インフラの整備、公共工事の要否について、多方面で議論がなされてきましたが、一方で、
頻発する自然災害への対応は喫緊の課題となっています。また、既存の社会インフラの経年劣化は深刻な問題となって
おり、耐久性確保への取組みは緊急を要します。

 本工学会は、わが国のPC構造物ならびにコンクリート構造物に関する唯一の専門技術者集団であるとの自覚のもと、
社会インフラの適正な整備・維持管理に向けてこれからも活動していきます。今後とも、ご支援、ご協力を賜りますよう
お願い申し上げます。
(平成29年5月26日就任)