会 長 挨 拶

西山 峰広(京都大学大学院教授)

 公益社団法人プレストレストコンクリート工学会は,1958 年にプレストレストコンクリート技
術協会として設立されて以来,50 年以上にわたって,プレストレストコンクリート(PC)および
コンクリート構造に関する学術と技術の進歩,ならびに会員の資質の向上と国際的な情報
交流を図り,社会の安全と発展に寄与してきました。

 PC構造物は,様々な優れた性能を有することから,橋梁,建築,容器,防災施設,港湾
構造物などのインフラ施設に広く利用されています。自然災害が多発するわが国にとって,
防災,減災,国土強靭化に対するPC 技術の果たす役割は大きいと考えます。

 本工学会は,主な事業として,会誌の発行,各種技術規準の刊行,技術講習会の開催
および技術者資格認定事業を,年次事業として「プレストレストコンクリートの発展に関する
シンポジウム」を開催し,PC 技術の普及と発展に努めています。さらにPC 構造物の合理的
構造,耐久性向上,維持管理,環境負荷低減などの観点から持続的な社会に貢献できるよう,
受託研究や公募研究,特別研究にも積極的に取り組んでいます。
今後ともPC 技術の理解と普及を図っていくため,教育機関と連携したPC に関する講義の推
進および会員増加に積極的に取り組んでいきます。また,日本のPC 技術の国際展開を促す
上で国際交流にも注力していきます。

 2015年1月に本工学会認定資格である「プレストレストコンクリート技士」および「コンクリ
ート構造診断士」が国土交通省制定の「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に
資する技術者資格」として第1 回登録簿に登録されましたことは大変喜ばしく,両資格者の
ますますの活躍を期待し,引き続き両資格の普及および有効活用推進に取り組んでいきます。

 本工学会は,わが国におけるPC およびコンクリート構造分野の唯一の専門技術者集団と
しての自負と誇りを持ち,インフラ施設やライフライン施設の維持管理と適切な整備に向けて
これからも精力的にさまざまな事業を推進し,安全で安心な社会の構築と発展のために大いに
尽力していく所存です。一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
(平成27年5月26日就任)