公益社団法人プレストレストコンクリート工学会(PC工学会)は、わが国唯一のプレストレストコンクリート(PC)に関する学会組織であり、1958年に設立されたプレストレストコンクリート技術協会を前身としています。
今日では、橋梁、建築物、タンクなどのインフラの多くがPC構造により構築されており、PC構造およびそれに関連する技術は現代社会にとって不可欠となっています。
PC工学会はPC構造に関する学術と技術の進歩、ならびにその普及を通じて、社会の安心安全と発展に貢献することを旨とし、その実現のために、会誌「プレストレストコンクリート」の発行、各種技術規準やガイドラインなど書籍の刊行、年次のPCシンポジウムや各種講習会の開催、「プレストレストコンクリート技士」および「コンクリート構造診断士」の資格認定事業など様々な活動を行っています。
また、日本コンクリート工学会(JCI)とならんで、構造コンクリートに関する国際学会であるfibの日本における正式会員組織であり、PCとコンクリート構造の技術と学術に関する組織的な国際交流を行っています。
大規模自然災害への備え、既設構造物の維持管理、脱炭素への対応など、現代のPCを取り巻く重要な課題に対し、地に足をつけて取り組んでゆく所存です。
また、PC分野の技術の継承、プレゼンスの向上、持続的発展のために、一般の方々、とりわけ学生を含む次の世代を担う人たちにPCの魅力を伝えることにも力を入れてゆきたいと考えています。
ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
(令和5年5月26日就任)

第36代会長
下村 匠
長岡技術科学大学 教授