プレストレストコンクリートサステナビリティ宣言
2017年5月26日
近年、将来にわたる安全・安心で豊かな社会形成に向けた活動として、国内外を問わずに持続可能性(サステナビリティ)を重視するようになってきている。将来世代に、より良い環境性・社会性・経済性(サステナビリティの3側面)を受け渡すことに貢献するため、プレストレストコンクリート(PC)工学会として、以下のプレストレストコンクリートサステナビリティ宣言(サステナビリティ宣言)を発信する。
本宣言文は、下記のI~Ⅳのカテゴリーで構成されている。
カテゴリーIでは、PC工学会として、サステナビリティ宣言を発信することの必要性について、わが国を含む世界的な動向を踏まえて言及している。
カテゴリーⅡでは、宣言は将来に向けた内容であるものの、宣言を提案するためには技術変遷など過去の活動を見直し将来へ活かすことが重要であることから、これまでのPC技術について大筋を顧みている。
カテゴリーⅢは、PC工学会が取り組むべきサステナビリティ宣言の内容を述べている。本カテゴリーは、サステナビリティの3側面を基調として、4つの項目で構成している。初めに、社会性 に着目し、現在の技術をベースとした活動(Ⅲ-1.)と、将来の技術開発をベースとした活動(Ⅲ-2.)について記述し、次に環境性に着目した活動内容(Ⅲ-3.)について、最後に経済性に着目した上で経済性のみではなく3側面のバランスが重要であることを意識した活動(Ⅲ-4.)について言及している。
カテゴリーⅣは、サステビリティ宣言の内容を、継続するために必要な活動について述べている。
本カテゴリーも4つの項目から構成されており、それぞれ、技術の継承と発展、人材の確保と育成、PDCAサイクルの構築、社会への情報発信、について言及している。
Ⅰ.サステナビリティ社会に向けて
Ⅱ.プレストレストコンクリート技術の足跡
Ⅲ.サステナビリティ社会の実現に向けたPC工学会の活動(宣言)
- 1. 社会の安全・安心を構築し維持していくため,プレストレストコンクリート技術を活用し,良質な構造物の建設と維持管理に努める。
- 2. 社会のニーズに対応した構造物の創造に向けてプレストレストコンクリート技術の開発に努める。
- 3. 構造物のライフサイクルにわたり、環境負荷低減に努める。
- 4. 3側面の評価項目の見える化を推進し、バランスに配慮した評価に努める。
Ⅳ.PCサステナビリティ活動を継続するために
- 1. 活動に貢献するため,プレストレストコンクリート技術の継承と発展に努める。
- 2. 活動を理解する人材の確保と育成に努める。
- 3. PDCAサイクルを構築し、宣言活動の見直しに努める。
- 4. プレストレストコンクリート技術の魅力とサステナビリティ活動を社会へアピールすることに努める。