コンクリート構造診断士試験について

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2025年度(第18回)コンクリート構造診断技術
講習および試験のご案内

 国土交通省が制定した「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格登録規程」に基づき、「コンクリート構造診断士」が技術者資格登録簿に登録されています。 詳しい内容は,国土交通省ホームページ(https://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000098.html)で公開されています。

○更新登録年月日:令和7年2月14日(第2回登録更新)

  1. ①「橋梁(コンクリート橋)」の点検業務を行う担当技術者(品確技資第29号)
  2. ②「橋梁(コンクリート橋)」の診断業務を行う担当技術者(品確技資第38号)

○更新登録年月日:令和4年2月22日(第1回登録更新)

  1. ①「トンネル」の点検業務を行う担当技術者(品確技資第191号)
  2. ②「トンネル」の診断業務を行う担当技術者(品確技資第195号)

○更新登録年月日:令和6年2月22日(第1回登録更新)

  1. ①「道路土工構造物(シェッド・大型カルバート等)」の点検業務を行う担当技術者(品確技資第278号)
  2. ②「道路土工構造物(シェッド・大型カルバート等)」の診断業務を行う担当技術者(品確技資第282号)

コンクリート構造診断士制度の目的

 社会資本としてのコンクリート構造物には,橋梁,トンネル,ダム等の土木構造物,および事務所,集合住宅,倉庫等の建築構造物があり,ストックとして,すでに膨大な量に達しています。これらのコンクリート構造物は年月を経ると,いろいろな要因で劣化が始まりますが,適切な処置を講ずることにより構造物としての寿命を延ばすことが可能です。
 これらのコンクリート構造物を診断し,補修,補強を行うことによって,先人が築いた貴重な財産を永く供用していくことは,これからのわれわれが果たすべき重要な責務といえます。

 21世紀は,維持管理が重要な時代となります。そのための技術者を早急に養成することが社会のニーズになっています。公益社団法人プレストレストコンクリート工学会は,永年にわたってプレストレストコンクリート(PC)とコンクリート構造物の建設,診断,維持管理に関する研究活動を行っており,多くの技術的な蓄積をもっています。
 これらを活用することによって,診断,維持管理に関する幅広い知識をもった技術者を養成し,社会に貢献しようとするのがコンクリート構造診断士制度の目的です。

コンクリート構造診断士の役割

 コンクリート構造診断士は,(公社)プレストレストコンクリート工学会が実施する試験によってコンクリート構造に関する診断,維持管理に必要とされる高度の技術と知識を保有していることが認定され,さらに所定の手続きで登録された技術者に与えられる名称です。ただし,法に定められた資格ではありません。

 コンクリート構造に関する資格のプレストレストコンクリート(PC)技士が,主として新設のPC構造物に関する計画,設計,施工に関わってきたのに対して,コンクリート構造診断士は,膨大な数の既設コンクリート構造物の診断と維持管理に関わるところが異なります。

 コンクリート構造診断士には,コンクリート構造物を対象として,その劣化の程度を診断し,維持管理の提案を行うだけでなく,構造物全体としての耐力,耐震性能等の診断に関する助言や判断が求められることがあります。したがって,コンクリート構造診断士は,既設のコンクリート構造物の維持管理計画や調査,測定を行うために必要な構造に関する基本的な知識を有するばかりでなく,構造物としての構造性能の評価や判定に関しても,的確に判断して指導できることが重要です。

 コンクリート構造診断士には,その高度の技術力と判断力に基づいた活動によって社会的な信頼を得て,多くの分野で重用され,活躍の場が広がるものと期待されます。

基本方針

  1. 1)診断技術の対象は,コンクリート構造物全般におよぶ知識が要求されることから,資格の名称を「コンクリート構造診断士」とします。
  2. 2)コンクリート構造物およびPC構造物の診断を行う専門的知識と高度の判断力を有する資格を想定しますが,資格の取得を目指すエンジニアに対して門戸を広く開放します。
  3. 3)コンクリート構造診断士が有する技術的能力の公的な認知を高め,その水準を確保するために検定試験制度を実施します。
  4. 4)コンクリート構造診断士の継続的な技術研鑽と,制度の健全な運営を行うために,更新者に対して、技術講習を受けていただきます。
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