第30回(函館)実行委員長ご挨拶

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第30回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム実行委員長 挨拶

 2021 年 10 月 21 日(木),22 日(金)に北海道函館市の「函館アリーナ」で開催が予定されていた第 30 回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウムは,新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大防止のために,昨年同様にオンライン形式で行うこととなりました。2019年末から突如世界を襲った感染症により,会合や移動に伴う人と人との接触を極力避けることが求められてきました。感染防止の努力にも係わらず,増減を何度か繰り返しながら,新規感染者数の増加傾向は続いています。当初は,従来通りの参加者が一堂に会しての開催形式を検討していましたが,COVID-19 の感染状況を踏まえ,実行委員会にて検討の結果,オンライン形式に変更することとしました。

 年に一度一か所に集まり論文発表や交流を行うことで,学術・技術に関する価値ある情報を共有し,プレストレストコンクリート技術の更なる発展を図ることを目的としているシンポジ ウムですが,昨年度のアンケート結果からは,オンデマンドで場所や時間にとらわれず聴講ができるなどオンライン形式のメリットも感じていただけました。2 年連続のオンライン形式の開催ではありますが,今年度の論文投稿数は,例年と同レベルの 161 件となりましたので,参加者の皆様にはオンライン形式のメリットを活用していただければ幸いです。また,オンラインのメリットを活かし学生の方が参加しやすいように,非会員の学生の参加費を昨年度の 5,000 円から 2,000 円へと変更しました。次世代を担う技術者の参加が増えることを期待した いと思います。しかし,人が集まることを前提とした技術展示,見学会などいくつかの行事は 断念せざるを得ませんでした。技術展示に出展いただく予定であった団体の方々には深くお詫 びを申し上げます。

 オンライン形式での開催となったことで本来の開催地である北海道函館市に実際に集まることはなくなってしまいましたが,開催地に係わることとして特別講演で函館工業高等専門学校の澤村秀治教授に「函館の歴史とコンクリート構造物」と題して,講演いただくことになりま した。また,海外からはスイス連邦工科大学の Robert J. Flatt 教授に「An update on Digital Concrete Opportunities and Challenges 」と題して最先端のデジタルコンクリート技術について講演いただきます。

 COVID-19 の感染が収まらない中ですが,無事開催までこぎつけることができたのは,ご支援を賜りました地元函館市をはじめとする団体・企業の方々,様々な難題も克服し準備を進めてくれた実行委員会各位,プレストレストコンクリート工学会事務局の方々のご尽力によるものです。心より感謝申し上げます。

2021年10月21日


公益社団法人プレストレストコンクリート工学会
第 30 回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム実行委員会
委員長 中村 光
(名古屋大学教授)

実行委員長
中村 光

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