2020年度(第14回)コンクリート構造診断技術
講習および試験のご案内

 2020年度よりeラー二ング講習の受講は必須ではなく,任意となります。 eラー二ング
請習受講を試験受験条件から適用外とします。
 なお,eラー二ング講習は引続き実施いたします。本講習は受験に際し必要な知識を
再確認する絶好の機会となります。
 また,受請者には,テキスト,前年度過去問題,願書をお送りいたしますので,是非
受講してくださいますよう,お願い申し上げます。
  当工学会認定資格「コンクリート構造診断士」が国交省制定の「公共工事に関する調査
 及び設計等の品質確保に資する技術者資格」として登録されました!!

  国土交通省が制定した「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者
 資格登録規程」に基づき、「コンクリート構造診断士」が技術者資格登録簿に登録されま
 した。今回の登録は橋梁(コンクリート橋)並びにトンネルの維持管理に関連するもので
 あり、詳しい内容は、国土交通省ホームページ(下記参照)で公開されています。

 ○登録年月日
 平成27年1月26日(第1回登録)
 ○登録の内容
 ①「橋梁(コンクリート橋)」の点検業務を行う担当技術者(品確技資第29 号)
 ②「橋梁(コンクリート橋)」の診断業務を行う担当技術者(品確技資第38 号)

 ○登録年月日
 平成29年2月24日(第3回登録)
 ○登録の内容
 ①「トンネル」の点検業務を行う担当技術者(品確技資第191 号)
 ②「トンネル」の診断業務を行う担当技術者(品確技資第195号)

 ○登録年月日
 平成31年1月31日(第5回登録)
 ○登録の内容
 ①「道路土工構造物(シェッド・大型カルバート等)」の点検業務を行う担当技術者
 (品確技資第278 号)
 ②「道路土工構造物(シェッド・大型カルバート等)」の診断業務を行う担当技術者
 (品確技資第282号)


 リンク:国土交通省ホームページ(http://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000098.html
 1.コンクリート構造診断士制度の目的
 社会資本としてのコンクリート構造物には,橋梁,トンネル,ダム等の土木構造物,および事務所,集合住宅,倉庫等の建築構造物があり,ストックとして,すでに膨大な量に達しています。これらのコンクリート構造物は年月を経ると,いろいろな要因で劣化が始まりますが,適切な処置を講ずることにより構造物としての寿命を延ばすことが可能です。これらのコンクリート構造物を診断し,補修,補強を行うことによって,先人が築いた貴重な財産を永く供用していくことは,これからのわれわれが果たすべき重要な責務といえます。
 21世紀は,維持管理が重要な時代となります。そのための技術者を早急に養成することが社会のニーズになっています。公益社団法人プレストレストコンクリート工学会は,永年にわたってプレストレストコンクリート(PC)とコンクリート構造物の建設,診断,維持管理に関する研究活動を行っており,多くの技術的な蓄積をもっています。これらを活用することによって,診断,維持管理に関する幅広い知識をもった技術者を養成し,社会に貢献しようとするのがコンクリート構造診断士制度の目的です。

 2.コンクリート構造診断士の役割
 コンクリート構造診断士は,公益社団法人プレストレストコンクリート工学会が実施する試験によってコンクリート構造に関する診断,維持管理に必要とされる高度の技術と知識を保有していることが認定され,さらに所定の手続きで登録された技術者に与えられる名称です。ただし,法に定められた資格ではありません。
 コンクリート構造に関する資格のプレストレストコンクリート(PC)技士が,主として新設のPC構造物に関する計画,設計,施工に関わってきたのに対して,コンクリート構造診断士は,膨大な数の既設コンクリート構造物の診断と維持管理に関わるところが異なります。
 コンクリート構造診断士には,コンクリート構造物を対象として,その劣化の程度を診断し,維持管理の提案を行うだけでなく,構造物全体としての耐力,耐震性能等の診断に関する助言や判断が求められることがあります。したがって,コンクリート構造診断士は,既設のコンクリート構造物の維持管理計画や調査,測定を行うために必要な構造に関する基本的な知識を有するばかりでなく,構造物としての構造性能の評価や判定に関しても,的確に判断して指導できることが重要です。
 コンクリート構造診断士には,その高度の技術力と判断力に基づいた活動によって社会的な信頼を得て,多くの分野で重用され,活躍の場が広がるものと期待されます。

 3.基本方針
 1)診断技術の対象は,コンクリート構造物全般におよぶ知識が要求されることから,資格の
   名称を「コンクリート構造診断士」とします。
 2)コンクリート構造物およびPC構造物の診断を行う専門的知識と高度の判断力を有する資格
   を想定しますが,資格の取得を目指すエンジニアに対して門戸を広く開放します。
 3)コンクリート構造診断士が有する技術的能力の公的な認知を高め,その水準を確保する
   ために検定試験制度を実施します。
 4)コンクリート構造診断士の継続的な技術研鑽と,制度の健全な運営を行うために,更新者
   に対して、技術講習を受けていただきます。

 4.コンクリート構造診断士資格取得の流れ

 検定試験の受験資格者は,表-1に示すようにコンクリートおよびPC構造物の調査, 設計,施工,
維持管理,診断, 補修,補強などの実務経験を有し, コンクリート構造診断技術講習を受講修了し
た者とします。ただし,技術士, 一級建築士, 博士またはPhD,PC技士,コンクリート主任技士,
一級施工管理技士, コンクリート診断士の資格保有者には受験資格と検定試験に優遇措置が
設けられています。

 5.2020年度コンクリート構造診断技術講習(eラーニング)
 2020年度よりeラーニング講習の受講は必須ではなく,任意となります。eラーニング講習
受講を試験受講条件から適用外とします。
 なお,eラーニング講習は引続き実施いたします。受験に際し必要な知識を再確認する良い
機会となりますので,是非,受講してください。 
 受請者には,テキスト,前年度過去問題,願書をお送りいたしますので,是非受講してくだ
さいますようお願い申し上げます。

 1) 申込受付期間
   2020年2月3日(月)~4月24日(金)
 2) 申込方法
受 講 料 16,500円 (消費税含む)
上記受講料には、テキスト代,前年度過去問題,願書代を含みます。
送付書類 ① 講習申込用紙:「申込用紙」に必要事項を記入したもの。
② 郵便局で購入した、上記受講料の郵便普通為替。
   以上2点を同封して、下記申込先までお送りください。
   受付完了後,eラ-ニング資料,テキスト,願書を送付いたします。
   なお,受講申込後の受講料の返金はいたしませんので,ご注意ください。 
 3) 申 込 先
   〒162-0821東京都新宿区津久戸町4-6(第 3 都ビル)
    公益社団法人プレストレストコンクリート工学会   Tel:03-3260-2521
       「コンクリート構造診断技術講習係」
       コンクリート構造診断技術講習(eラーニング) 参加申込用紙
 4)eラーニング講習アクセス先
   eラーニング講習は下記からアクセスできます。
  ただし、アクセスには、ID、PWが必要です。必ず、受講申し込みを行ってください。
       https://eduself.jp/JPCI
 5)eラーニング講習時間
   eラーニング講習は配布のテキストにそって行われ、講習時間は4時間です
  (各章の試験時間は除く)。

 6.コンクリート構造診断士 選考の基準
    表 - 2 コンクリート構造診断士の選考の基準

 7.コンクリート構造診断士 合格基準
   コンクリート構造診断士試験で全体の60%以上かつ選択式問題の50%以上,
  記述式問題の50%以上(ただし、白紙回答は不合格)の者を合格とする。
 8.コンクリート構造診断士 検定試験
1) 試 験 日:2020年7月12日(日)
2) 試験実施会場
   東 京: 芝浦工業大学 芝浦キャンパス(東京都港区)
   大 阪: 大阪YMCA国際文化センター(大阪市西区)
   福 岡: 天神ビル(福岡市中央区)
3) 試 験 方 法
        表- 3 コンクリート構造診断士試験について
受験資格
区分
試験時間 問題形式 出題の傾向
全員
必須
選択式問題
(90分)
マークシート方式
(択一式問題)
40題程度
診断の基本,点検・調査,診断,
補修・補強,耐震診断・補強技
術,建築の耐震診断・補強技術
に関する設問
記述式問題
(120分)
記述式
2問について解答
1問1600字程度
コンクリート構造物の維持管理,
診断,補修・補強に関する総合
的な技術力や考え方を問う内容
4) 願書(「受験申込の手引き」を含む)の請求
1) 請求期間: 2020年3月2日(月)~5月22日(金)
2) 願書代: 無料
3) 提出書類:
 「2020年コンクリート構造診断士試験 願書請求」に必要事項を記入した
 ものを下記申込先までお送りくださるか,メールにて申込みください。
 
4) 申込先:
 (郵送)〒l 62-0821 東京都新宿区津久戸町4-6 (第3都ビル)
      公益社団法人プレストレストコンクリート工学会
                       Tel:03-3260-2521
      「コンクリート構造診断士試験係」

 (メール)const24*jpci.or.jp
        (メールを送る場合は、*を@に変えて送信してください)

      「コンクリート構造診断士試験係」

 9.願書提出期間
   2020年4月1日(火)~5月29日(金)(当日消印有効)
   受験申込書類は,書留郵便にて郵送してください。持参する場合は,
   5月29日(金)16時までとします。

 10.願書提出時に必要な書類等
   ・コンクリート構造診士試験申込み書    
   ・受験する資格の資格者証または登録証のコピー(受験資格区分:Aの場合)
   ・実務経歴書(受験資格区分:Bの場合)
            (受験資格区分Bの ① ~ ④(表 - 1)の場合は卒業証明書が必要)
   ・顔写真(縦4.5 cm,横3.5 cm)(全員)
 
  *提出書類の詳細については,「願書の手引」を参照してください。

 11.受験料と支払方法
   1)受験料:16,500円(消費税含む)
      (受験申込み後の払戻しは,いたしませんのでご了承ください。)
    2)支払方法:願書に同封されている郵便振替用紙(3連)を用い郵便局に払い込み,
      「郵便振替払込受付証明書」を受験申込みの所定の位置に貼り付けてください。

 12.合否通知
   1)受験者には,合否にかかわらず,2020年10月中に,直接本人に結果を
     通知いたします。
   2)「プレストレストコンクリート」誌上および本学会ホームページに合格者を掲載
     します。

 13.試験合格者の登録(新規登録)
   試験合格者には,登録すると「コンクリート構造診断士」の称号が付与されます
  (登録しないと「コンクリート構造診断士」の称号は使用できません)。登録者には
  登録証ならびに,登録者証カード(写真入り) を発行します。
  1) 登録料:16,500円(消費税込み)
  2) 登録証:登録者カードの発行。2020年12月末(2021年1月より有効)
   本工学会ホームぺーン「コンクリート構造診断士 年聞スケジュール(2020年)」
  (https://www.jpci.or.jp/)にて最新の情報をお知らせいたします。随時ご確認ください。

 14.問合せ・願書請求書送付先
    〒162-0821東京都新宿区津久戸町4-6 第3都ビル5階
    公益社団法人プレストレストコンクリート工学会  Te1:03-3260-2521
        「コンクリート構造診断士試験係」    

   コンクリート構造診断士年間スケジュール(2020年)